type
status
date
slug
summary
tags
category
icon
password
 

理論

IoT プラットフォームの AWS 移行

AWS への IoT プラットフォームの移行には、スケーラブルで運用負荷が少ないサービスの活用が重要です。以下の主要サービスを理解し、運用負荷を軽減する方法を確認しましょう。

1. AWS IoT Core

  • 概要: AWS IoT Core は、デバイスとクラウドを安全に接続するためのサービスです。MQTT や HTTP をサポートし、デバイスからのメッセージを簡単に受信できます。
  • 特徴:
    • メッセージのルーティング、データ処理、ストレージに容易に接続可能。
    • IoT デバイスからのデータを Lambda 関数に直接送信し、リアルタイムで処理できます。
    • IoT デバイスの管理、監視、セキュリティ管理が簡単。
  • 適用例:
    • IoT デバイスからのデータを集約して分析する際に有用。

2. AWS Lambda

  • 概要: AWS Lambda は、サーバーレスでコードを実行するサービスです。インフラ管理なしで、イベント駆動型で処理を自動化できます。
  • 特徴:
    • サーバーレスなので、インフラストラクチャの管理が不要。
    • 自動スケーリング機能を持ち、負荷に応じて処理能力が自動で調整される。
    • イベントトリガー(IoT Core のメッセージ、S3 へのファイルアップロードなど)で実行できます。
  • 適用例:
    • デバイスから送信されたデータをリアルタイムで処理したり、定期的にレポートを生成したりする場合。

3. Amazon DocumentDB (MongoDB 互換)

  • 概要: Amazon DocumentDB は、MongoDB と互換性のあるフルマネージドデータベースサービスです。データベースの運用負荷を軽減し、スケーラビリティと可用性を確保できます。
  • 特徴:
    • MongoDB のクエリ言語をサポート。
    • 自動バックアップ、パッチ適用、スケーリングが自動化され、運用管理が簡素化。
    • 高可用性を提供するため、マルチAZデプロイメントをサポート。
  • 適用例:
    • データストレージのスケーラビリティを確保したい場合、運用負荷を減らしたい場合。

4. Amazon S3 と CloudFront

  • 概要: Amazon S3 はオブジェクトストレージサービスで、CloudFront はコンテンツ配信ネットワーク(CDN)です。
  • 特徴:
    • S3 でデータを格納し、CloudFront を使ってグローバルに高速配信できます。
    • CloudFront は低レイテンシでコンテンツをエンドユーザーに提供します。
    • レポートや静的なコンテンツの配信に最適。
  • 適用例:
    • Web アプリケーションのレポート配信やデータ提供をスケーラブルで効率的に行う場合。

5. AWS Step Functions

  • 概要: AWS Step Functions は、サーバーレスのオーケストレーションサービスです。ワークフローを自動化し、複数のサービス間で処理の流れを定義できます。
  • 特徴:
    • Lambda 関数やその他の AWS サービスを組み合わせて、複雑なワークフローを自動化。
    • 容易にスケーリングでき、エラー処理や状態管理が可能。
    • レポート作成や定期的なデータ処理のオーケストレーションに適している。
  • 適用例:
    • 複雑な処理を複数のステップで自動化したい場合や、データフローを管理したい場合。

まとめ

IoT プラットフォームを AWS に移行する際、運用負荷を減らし、パフォーマンスを向上させるために以下のサービスを活用します:
  • AWS IoT Core でデバイスからデータを収集。
  • AWS LambdaStep Functions でデータ処理とレポート作成を自動化。
  • Amazon DocumentDB で MongoDB の管理を簡素化。
  • Amazon S3CloudFront でデータを効率的に配信。
これにより、スケーラブルで運用負荷が少ないシステムを構築できます。

実践

一問道場

質問 #505

ある会社がオンプレミスの IoT プラットフォームを AWS に移行する予定です。プラットフォームは以下のコンポーネントで構成されています:
  • 収集された処理済み IoT データを保存する MongoDB クラスター
  • IoT デバイスと接続し、5 分ごとにデータを収集するために MQTT を使用するアプリケーション
  • IoT データからレポートを生成するために定期的にジョブを実行するアプリケーション。ジョブの実行には 120~600 秒かかります。
  • ウェブアプリケーションで、エンドユーザーはウェブアプリケーションを使って一般公開されるレポートにアクセスします。
会社は、運用負荷を軽減し、パフォーマンスを維持するためにプラットフォームを AWS に移行する必要があります。最小限の運用負荷でこの要件を満たすための手順を選んでください(3つ選んでください)。

選択肢

A.
AWS Step Functions のステートマシンを作成し、AWS Lambda タスクを使用してレポートを準備し、Amazon S3 にレポートを書き込みます。
Amazon CloudFront を設定して、S3 をオリジンとしてレポートを提供します。
B.
AWS Lambda 関数を作成し、Lambda 関数を使って IoT デバイスに接続し、データを処理してデータストアに書き込みます。
Lambda レイヤーを設定して、メッセージを一時的に格納し、処理します。
C.
Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS) クラスターを設定し、Amazon EC2 インスタンスでレポートを準備します。
EKS クラスターにイングレスコントローラーを作成し、レポートを提供します。
D.
IoT デバイスを AWS IoT Core に接続して、メッセージを発行します。
メッセージを受信した際に実行される AWS IoT ルールを作成し、そのルールで AWS Lambda 関数を呼び出して、デバイスからのメッセージデータを解析、変換、データストアに格納します。
E.
MongoDB クラスターを Amazon DocumentDB(MongoDB 互換)に移行します。
F.
MongoDB クラスターを Amazon EC2 インスタンスに移行します。

解説

この問題では、IoT プラットフォームを AWS に移行する際に、運用負荷を最小化し、パフォーマンスを維持するための手順を選択する必要があります。それぞれの選択肢を見ていきます。

選択肢 A: AWS Step Functions と CloudFront

  • AWS Step Functions を使用して、レポート作成のワークフローをオーケストレーションできます。Lambda タスクを使用してレポートを準備し、結果を Amazon S3 に保存します。
  • Amazon CloudFront を使うことで、S3 のレポートを迅速に配信できます。この方法は、レポートの提供を効率化し、運用負荷を軽減します。
  • 運用負荷の軽減: Step Functions でワークフローを自動化し、CloudFront でレポート配信を最適化するため、運用管理が簡素化されます。

選択肢 B: AWS Lambda と Lambda レイヤー

  • AWS Lambda を使用して IoT デバイスからのデータを収集し、処理してデータストアに格納するアプローチです。
  • Lambda レイヤー は、メッセージを一時的に保存してから処理するために使用されます。これにより、データの処理を効率的に行えます。
  • 運用負荷の軽減: Lambda によってサーバーレスでスケーラブルな処理が可能になり、運用負荷が最小限に抑えられます。

選択肢 C: Amazon EKS と EC2

  • Amazon EKS を使用して Kubernetes クラスターを管理し、EC2 インスタンス上でレポートを生成するアプローチですが、これには Kubernetes の管理が必要になります。
  • 運用負荷の増加: EKS は強力なサービスですが、管理が必要であり、特に Kubernetes に不慣れな場合は運用負荷が増大します。このアプローチは、運用負荷を最小限に抑える目的には適していません。

選択肢 D: AWS IoT Core と Lambda

  • AWS IoT Core に接続した IoT デバイスからメッセージを受信し、AWS IoT ルール を使って Lambda 関数をトリガーします。Lambda 関数内でデバイスメッセージを解析し、データストアに保存することができます。
  • 運用負荷の軽減: IoT Core と Lambda の組み合わせにより、メッセージ処理が自動化され、運用負荷が低減します。

選択肢 E: MongoDB を Amazon DocumentDB に移行

  • Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) は、MongoDB と互換性のあるマネージドデータベースサービスです。MongoDB のクラスターを DocumentDB に移行することで、運用負荷を大幅に軽減できます。
  • 運用負荷の軽減: DocumentDB はフルマネージドであり、スケーリングやバックアップなどの管理を自動化するため、運用管理の負担が減ります。

選択肢 F: MongoDB を EC2 に移行

  • MongoDB クラスターを Amazon EC2 インスタンス に移行する方法です。これでは MongoDB の管理を手動で行う必要があり、パフォーマンスやスケーリングの管理も自分で行う必要があります。
  • 運用負荷の増加: EC2 インスタンスを使った MongoDB の管理は、フルマネージドサービスである DocumentDB に比べて運用負荷が高くなります。

最適な解決策

最小限の運用負荷で IoT プラットフォームを AWS に移行するために、以下の組み合わせが最適です:
  • A: AWS Step Functions と CloudFront を使ってレポート作成と配信の自動化。
  • D: AWS IoT Core と Lambda を使用して、デバイスからのデータ収集と処理を自動化。
  • E: MongoDB クラスターを Amazon DocumentDB に移行して、データベースの運用負荷を軽減。
これらのサービスを組み合わせることで、IoT プラットフォームのスケーラビリティとパフォーマンスを保ちながら、運用負荷を最小限に抑えることができます。
相关文章
クラウド技術の共有 | AWS Site-to-Site
Lazy loaded image
EKSでのWordPressデプロイ:KCNA-JP試験対策 (Kubernetes実践編)
Lazy loaded image
初心者向け!コンテナ化WordPressサイト構築ガイド(超詳細版)
Lazy loaded image
EFSを活用!AWS EC2でDockerを使ったWordPressサイト構築
Lazy loaded image
529-AWS SAP AWS 「理論・実践・一問道場」VPCエンドポイント
Lazy loaded image
528-AWS SAP AWS 「理論・実践・一問道場」Migration Evaluator
Lazy loaded image
506-AWS SAP AWS 「理論・実践・一問道場」API 使用プラン504-AWS SAP AWS 「理論・実践・一問道場」AWS Elastic Beanstalk
Loading...
みなみ
みなみ
一个普通的干饭人🍚
最新发布
02-生成AIパスポート試験対策:第2章「生成AI」
2025-2-1
01-生成AIパスポート試験対策:第1章「人口知能」
2025-2-1
究極のAWS認定 AI 実践者 AIF-C01 - 学習メモ
2025-1-27
不要再傻傻的直接买NISA啦
2025-1-27
Kubernetes、仮想マシンとコンテナの概念を超簡単に解説!
2025-1-24
529-AWS SAP AWS 「理論・実践・一問道場」VPCエンドポイント
2025-1-22
公告
🎉欢迎访问我的博客🎉
- 感谢您的支持 --
本站点于2024/09/01建立
👏主要分享IT相关主题👏
系统管理:
Redhat…
容器和编排:
Kubernetes、Openshift…
云计算:
AWS、IBM…
AI入门
以及技术笔记和考证经验
定期更新,欢迎互动。
感谢访问!
快速浏览相关标签