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理論
AWS でウェブサイトを移行する際の重要ポイント
ウェブサイトをオンプレミス環境からAWSに移行する際は、以下の主要な要素に基づいて設計する必要があります。
1. ストレージ要件の選定
- Amazon EFS (Elastic File System)
- 特長: NFS互換のマネージドストレージ。複数のEC2インスタンスから同時アクセス可能。
- 適用例: CMSのように共有ストレージが必要なアプリケーション。
- Amazon EBS (Elastic Block Store)
- 特長: 高パフォーマンスなブロックストレージ。
- 制限: Multi-Attachはあるが、同時アクセスのためのNFS互換ではない。共有ストレージには不適。
2. スケーラブルなアーキテクチャの設計
- Auto Scaling Group:
- トラフィックに応じてEC2インスタンスを自動でスケール。
- 最大・最小インスタンス数を定義可能。
- Elastic Beanstalk:
- アプリケーションデプロイとインフラ管理を簡略化するPaaSソリューション。
- Auto Scalingとロードバランサーを自動で設定可能。
3. 高可用性とデータ保護
- Amazon Aurora (MySQL互換):
- 自動バックアップやマルチAZデプロイで高可用性を実現。
- データ損失リスクを最小限に抑える。
- Amazon RDS:
- マネージドなデータベースサービスで、運用負荷を軽減。
4. トラフィックの分散
- ロードバランサーの選択:
- Application Load Balancer (ALB): HTTP/HTTPSトラフィック向け。
- Network Load Balancer (NLB): 高スループット、低レイテンシトラフィック向け。
- 利点: トラフィックを複数のインスタンスに均等に分散し、可用性を向上。
5. 運用管理の効率化
- AWS マネージドサービスを活用:
- Elastic BeanstalkやRDS、EFSなど、運用負荷を軽減するマネージドサービスを組み合わせる。
- スケール時の設定自動化:
- 起動テンプレートやライフサイクルフックを活用して、自動的にストレージをマウント。
まとめ
AWSでは、目的に応じた適切なサービスを選択することで、スケーラブルかつ高可用性なウェブサイトを実現できます。CMSのような共有ストレージが必要なシステムでは、Amazon EFSが最適な選択肢です。また、運用を簡素化するには、Elastic Beanstalkを活用することが効果的です。
実践
略
一問道場
質問 #461
ある企業がオンプレミスのデータセンターからAWSへのウェブサイト移行を必要としています。ウェブサイトは、ロードバランサー、Linuxオペレーティングシステムで動作するコンテンツ管理システム(CMS)、およびMySQLデータベースで構成されています。
CMSはファイルシステム用にNFS互換の永続ストレージを必要としています。AWS上の新しいソリューションは、予測不可能なトラフィックの増加に応じて、Amazon EC2インスタンスを2台から30台までスケールできる必要があります。また、この新しいソリューションではウェブサイトの変更を一切必要とせず、データ損失を防ぐ必要があります。
どのソリューションがこれらの要件を満たしますか?
A. Amazon Elastic File System(Amazon EFS)ファイルシステムを作成します。CMSをAWS Elastic Beanstalkに、アプリケーションロードバランサーとAuto Scalingグループを使ってデプロイします。.ebextensionsを使用してEFSファイルシステムをEC2インスタンスにマウントします。Elastic Beanstalk環境とは別に、Amazon Aurora MySQLデータベースを作成します。
B. Amazon Elastic Block Store(Amazon EBS)のMulti-Attachボリュームを作成します。CMSをAWS Elastic Beanstalkに、ネットワークロードバランサーとAuto Scalingグループを使ってデプロイします。.ebextensionsを使用してEBSボリュームをEC2インスタンスにマウントします。Elastic Beanstalk環境内にAmazon RDS for MySQLデータベースを作成します。
C. Amazon Elastic File System(Amazon EFS)ファイルシステムを作成します。起動テンプレートとAuto Scalingグループを作成し、CMSをサポートするEC2インスタンスを起動します。ネットワークロードバランサーを作成してトラフィックを分散します。Amazon Aurora MySQLデータベースを作成します。EC2 Auto Scalingのスケールインライフサイクルフックを使用して、EFSファイルシステムをEC2インスタンスにマウントします。
D. Amazon Elastic Block Store(Amazon EBS)のMulti-Attachボリュームを作成します。起動テンプレートとAuto Scalingグループを作成し、CMSをサポートするEC2インスタンスを起動します。アプリケーションロードバランサーを作成してトラフィックを分散します。MySQLデータベースをサポートするためにAmazon ElastiCache for Redisクラスターを作成します。EC2のユーザーデータを使用して、EBSボリュームをEC2インスタンスにアタッチします。
解説
この問題では、AWS上でウェブサイトを移行するための要件を満たすソリューションを選ぶ必要があります。それぞれの選択肢を要件と照らし合わせながら確認します。
要件の整理
- NFS互換の永続ストレージ:CMSが必要としているため、Amazon EFSが適しています。EFSはNFS互換であり、複数のEC2インスタンスで同時に使用可能です。
- スケーラブルなEC2インスタンス:Auto Scalingグループを利用して、2台から30台までスケール可能である必要があります。
- データ損失の防止:ファイルシステムやデータベースが高可用性を提供することが必要です。
- ウェブサイトに変更が不要:既存のCMSの要件を満たしつつ、アプリケーションを改修する必要がないようにする必要があります。
各選択肢の分析
A. Amazon EFS と Elastic Beanstalk
- EFS:NFS互換で永続ストレージの要件を満たす。
- Elastic Beanstalk:ロードバランサーとAuto Scalingを簡単に設定可能。複雑なインフラ管理を避けられる。
- Aurora MySQL:高可用性とパフォーマンスを提供。
- 評価:すべての要件を満たすため、最適なソリューション。
B. Amazon EBS の Multi-Attach
- EBS Multi-Attach:EBSボリュームは複数のインスタンスで共有可能だが、ファイルシステムとして同時アクセスには制限があり、CMSには不向き。
- Elastic Beanstalk:スケーラブルな設定は可能。
- RDS MySQL:適切だが、EBSの選択が問題。
- 評価:EBS Multi-AttachはNFS互換ではなく、同時アクセスが難しいため不適切。
C. Amazon EFS と独自の設定
- EFS:永続ストレージの要件を満たす。
- 起動テンプレートとAuto Scaling:手動で設定することでスケーラビリティを確保可能。
- Aurora MySQL:高可用性を提供。
- 評価:要件は満たすが、Elastic Beanstalkを使用しないため運用が複雑になる。
D. Amazon EBS の Multi-Attach と ElastiCache
- EBS Multi-Attach:Bと同様にCMSには不向き。
- ElastiCache:MySQLの補助には役立つが、直接的なデータストレージとしては不適切。
- 評価:EBS Multi-Attachが原因で要件を満たさない。
最適解
A. Amazon EFS と Elastic Beanstalk
- 理由:EFSがNFS互換ストレージとして最適であり、Elastic Beanstalkがスケーラビリティと運用の容易さを提供します。Aurora MySQLを使用することで高可用性とデータ損失の防止も実現できます。
- 作者:みなみ
- 链接:https://tangly1024.com/資格勉強/17bd7ae8-88e2-809e-9830-f71156f195e1
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