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理論

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1. AWS RDS (Relational Database Service) のクロスリージョンレプリケーション

  • クロスリージョン読み取りレプリカ: RDSは、異なるAWSリージョン間でデータベースの読み取り専用レプリカを作成できます。このレプリカは、読み取り専用トラフィックを処理し、オリジナルのデータベースのレイテンシーを削減します。これにより、グローバルに分散したユーザーが低レイテンシーでデータにアクセスできるようになります。
  • 主な利点:
    • データ整合性の保持: クロスリージョンレプリカを使用すると、各リージョンでデータベースの読み取り専用コピーを維持でき、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。
    • 耐障害性の向上: 本番リージョンに障害が発生した場合でも、他のリージョンでレプリカを使用することで、サービスの継続性が確保されます。

2. AWS Route 53のルーティングポリシー

  • レイテンシーベースルーティング: Route 53では、ユーザーのリクエストを最も低いレイテンシーで応答できるリージョンに自動的にルーティングできます。この方法は、世界中のユーザーに迅速なアクセスを提供するのに最適です。
    • 使用シーン: ユーザーが異なるリージョンに分散している場合や、アプリケーションのレスポンスを最適化したい場合に役立ちます。
    • メリット: リージョン間での遅延を最小化し、ユーザー体験を向上させることができます。
  • ジオロケーションルーティング: Route 53では、ユーザーの物理的な場所に基づいてトラフィックをルーティングできます。特定の地域のユーザーに特定のリージョンを選択させる際に有効です。
    • 使用シーン: サービス提供地域を限定したい場合や、地域ごとのリソースにトラフィックを分配したい場合に使用されます。

3. AWS DMS (Database Migration Service)

  • DMSのフルロードとCDC (変更データキャプチャ):
    • フルロード: データベース全体のデータを一度に移行しますが、リアルタイムの更新には対応していません。
    • CDC (変更データキャプチャ): データベースで行われた変更を追跡し、継続的に異なるリージョンに反映させる方法です。これにより、データ同期のリアルタイム性が保たれます。
DMSは主に、オンプレミスからクラウドへのデータ移行や、クラウド内でのデータ同期に使用されます。

4. グローバルなアプリケーションのパフォーマンス向上策

  • データの読み取り専用トラフィックの最適化: 世界中のユーザーが読み取り専用のデータにアクセスする場合、クロスリージョンのレプリカを活用して、最寄りのリージョンから高速にデータを提供することが重要です。これにより、データ取得にかかる遅延を最小化できます。
  • ユーザー接続の最適化: Route 53のルーティングポリシーを適切に設定することで、ユーザーが常に最適なリージョンに接続できるようにします。

結論

グローバルに分散したユーザーに対して低レイテンシーを提供し、データ同期を効率的に行うためには、RDSのクロスリージョン読み取りレプリカを使用し、Route 53でレイテンシーベースのルーティングを設定することが効果的です。これにより、世界中のユーザーに対してパフォーマンスの最適化が可能になります。

実践

一問道場

問題 #315
ある企業は、アメリカ合衆国のAWSリージョンで売上報告アプリケーションを実行しています。このアプリケーションは、Amazon API Gateway Regional APIとAWS Lambda関数を使用して、Amazon RDS for MySQLデータベースからオンデマンドでレポートを生成します。アプリケーションのフロントエンドはAmazon S3でホストされており、Amazon CloudFrontディストリビューションを通じてユーザーがアクセスします。企業は、ドメインのDNSサービスとしてAmazon Route 53を使用しています。Route 53はシンプルなルーティングポリシーで設定され、API Gateway APIへのトラフィックをルーティングしています。
今後6ヶ月以内に、企業は欧州に事業を拡大する予定です。データベーストラフィックの90%以上は読み取り専用トラフィックです。企業はすでに新しいリージョンにAPI Gateway APIとLambda関数をデプロイしています。
ソリューションアーキテクトは、レポートをダウンロードするユーザーのレイテンシーを最小限に抑えるソリューションを設計する必要があります。
どのソリューションが要件を満たしますか?
A. AWS Database Migration Service (AWS DMS)タスクを使用して、元のリージョンの主データベースを新しいリージョンのデータベースにフルロードで複製します。その後、Route 53レコードをレイテンシーベースのルーティングに変更してAPI Gateway APIに接続します。
B. AWS Database Migration Service (AWS DMS)タスクを使用して、元のリージョンの主データベースを新しいリージョンのデータベースにフルロードと変更データキャプチャ(CDC)で複製します。その後、Route 53レコードをジオロケーションルーティングに変更してAPI Gateway APIに接続します。
C. 新しいリージョンでRDSデータベースのクロスリージョン読み取りレプリカを設定します。その後、Route 53レコードをレイテンシーベースのルーティングに変更してAPI Gateway APIに接続します。
D. 新しいリージョンでRDSデータベースのクロスリージョン読み取りレプリカを設定します。その後、Route 53レコードをジオロケーションルーティングに変更してAPI Gateway APIに接続します。
 

解説

この問題の解説では、要求された要件(レイテンシーの最小化と読み取り専用トラフィックの効率的な取り扱い)を満たすために最適な方法を選択することが求められています。

要件

  1. レイテンシーの最小化: ユーザーがレポートをダウンロードする際の遅延を減らし、できるだけ迅速にレポートにアクセスできるようにする。
  1. データベースの90%以上が読み取り専用トラフィック: 読み取り専用のデータにアクセスする場合、データの複製を行い、他のリージョンでも効率的にアクセスできるようにする。

解説

A. AWS DMSタスクをフルロードで実行し、Route 53のレイテンシーベースルーティングに変更

  • AWS DMS (Database Migration Service) はデータベースの移行を支援するサービスです。フルロードを使うと、データを一度に全て複製できますが、変更のトラッキングは行わないため、継続的なデータ同期には向いていません。
  • レイテンシーベースのルーティングを使うことで、ユーザーの地理的な位置に基づいて最もレイテンシーが低いリージョンにトラフィックをルーティングできます。しかし、この方法はリアルタイムのデータ同期が必要な場合には最適ではないため、この解決策はあまり適切ではありません。

B. AWS DMSタスクをフルロード+CDCで使用し、Route 53のジオロケーションルーティングに変更

  • フルロード+CDC (変更データキャプチャ) はデータを全量でコピーした後、データの変更を継続的に追跡して同期します。これにより、データの整合性を保ちながら、異なるリージョン間で同期を維持できます。
  • ジオロケーションルーティング は、ユーザーの物理的な場所に基づいて最適なリージョンを選択するため、レイテンシーの低減には効果的です。ただし、リアルタイムの同期が必要な場合に、CDCの実装を適切に管理しないと問題が発生する可能性があります。この解決策は機能しますが、要件に完全に一致しない可能性があります。

C. RDSのクロスリージョン読み取りレプリカを使用し、Route 53のレイテンシーベースルーティングに変更

  • RDSのクロスリージョン読み取りレプリカ を使うことで、異なるリージョンにデータベースの読み取り専用のコピーを作成できます。これにより、各リージョンのユーザーはローカルのデータベースレプリカにアクセスでき、レイテンシーを減少させます。
  • レイテンシーベースのルーティング を使用することで、ユーザーは自分の地理的な場所に基づいて、最適なリージョンでサービスを受けられます。これにより、レイテンシーが最小化され、要求に適した解決策となります。

D. RDSのクロスリージョン読み取りレプリカを使用し、Route 53のジオロケーションルーティングに変更

  • クロスリージョンの読み取りレプリカを使用し、ジオロケーションルーティングを設定することで、ユーザーの位置に基づいて最適なリージョンにルーティングできます。ただし、ジオロケーションルーティングは必ずしもレイテンシーを最小化するわけではなく、位置に基づいたルーティングが中心となります。
  • この方法は、レイテンシーの最適化という観点では、レイテンシーベースのルーティング の方が効果的です。

結論

最適な解決策は、C です。
理由:
  • RDSのクロスリージョン読み取りレプリカ を使うことで、データの整合性を保ちつつ、異なるリージョンにまたがる読み取り専用のトラフィックを効率的に分散できます。
  • レイテンシーベースのルーティング を使用することで、ユーザーが最も低いレイテンシーを持つリージョンに自動的に接続されるため、パフォーマンスが向上します。
よって、C が最適な解決策です。
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