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ガイド付き演習

メトリクスサブシステムのインストール

この演習では、OpenShift のメトリクスサブシステムをインストールおよび設定し、正常に動作していることを確認します。

目標

OpenShift インストーラーの Playbook を使用して、既存の Red Hat OpenShift Container Platform クラスターにメトリクスサブシステムをインストールできるようになること。

事前準備

Chapter 7「OpenShift Container Platform のインストール」に関するすべてのラボを完了し、マスターと 2 つのノードを持つ OpenShift クラスターが稼働している必要があります。
まだ環境が整っていない場合は、マスター、node1、node2 のホストをリセットし、以下のコマンドをワークステーションで実行してください。
ワークステーション VM のターミナルを開き、以下のコマンドを実行して、本演習で使用するファイルをダウンロードしてください。

手順

1. メトリクスサブシステムに必要なコンテナイメージの確認

メトリクスサブシステムが必要とする以下のコンテナイメージがプライベートレジストリに存在することを確認します。
  • metrics-cassandra
  • metrics-hawkular-metrics
  • metrics-heapster
docker-registry-cli コマンドを使用して、これらのイメージを検索します。
出力例:
他のイメージも同様に確認します。
ポイント:
検索結果から、すべてのイメージ名が openshift3/ose- のプレフィックスを持ち、タグが v3.9 であることを確認してください。この情報は、メトリクスサブシステムのインストール Playbook に必要です。

2. OpenShift のボリュームリサイクル用イメージの確認

Persistent Volume(PV)の再利用を管理する ose-recycler イメージを確認します。
出力例:

3. NFS の設定を確認

メトリクスデータの保存には、NFS(Network File System)を使用します。
  1. NFS 設定を確認
    1. ssh コマンドで services サーバーにログインし、設定を確認します。
  1. メトリクス用の NFS 共有フォルダの権限を確認
    1. NFS のエクスポート設定を確認
      1. 出力例:
    1. services サーバーからログアウト

      4. Persistent Volume(PV)の作成

      NFS 共有を使用する PV を定義する metrics-pv.yml を作成します。
      PV の設定例:
      • 容量: 5 GiB
      • アクセスモード: ReadWriteOnce
      • NFS のパス: /exports/metrics
      • NFS サーバー: services.lab.example.com
      • リクレームポリシー: Recycle
      metrics-pv.yml の内容:
      PV の作成手順:
      1. クラスター管理者としてログイン
        1. PV を作成
          1. PV の作成を確認
            1. 出力例:

          5. メトリクスサブシステムのインストール

          5.1カスタマイズする Ansible 変数
          以下の変数を環境に合わせて設定します。
          変数
          設定値
          openshift_metrics_image_prefix
          openshift3/ose-
          openshift_metrics_image_version
          v3.9
          openshift_metrics_heapster_requests_memory
          300MB
          openshift_metrics_hawkular_requests_memory
          750MB
          openshift_metrics_cassandra_requests_memory
          750MB
          openshift_metrics_cassandra_storage_type
          pv
          openshift_metrics_cassandra_pvc_size
          5GiB
          openshift_metrics_cassandra_pvc_prefix
          metrics

          5.2. インベントリファイルの編集

          1. /home/student/DO285/labs/install-metrics ディレクトリへ移動します。
          1. /home/student/DO285/labs/install-metrics にあるインベントリファイルを開きます。
          1. OSEv3:vars グループを探し、以下の変数を追加します。
            1. ※必要であれば、install-metrics ディレクトリ内の metrics-vars.txt の内容をコピーして OSEv3:vars グループに追加してください。

          5.3. インベントリファイルのエラーチェック

          誤った設定による長時間のインストールを防ぐため、提供されているチェックツールを使用してエラーがないか確認します。
          エラーがなければ、以下のように表示されます。
          エラーが出た場合は、正しいファイル /home/student/DO285/solutions/install-metrics/inventory と比較し、修正してください。

          5.4. メトリクスサブシステムのデプロイ

          以下の ansible-playbook コマンドを実行し、メトリクスサブシステムをデプロイします。
          インストールが成功すると、次のように表示されます。
          ⚠ 注意:
          エラーが発生した場合は、以下のスクリプトを実行してメトリクスサブシステムをアンインストールし、手順 4.2 に戻って PV を再作成してください。

          6. メトリクスサブシステムの動作確認

          6.1. PVC(パーシステントボリュームクレーム)の確認

          以下のコマンドを実行し、openshift-infra プロジェクト内の PVC が Bound 状態になっていることを確認します。
          出力例:

          6.2. メトリクス関連の Pod の確認

          以下のコマンドを実行し、全ての Pod が Running になっていることを確認します。
          出力例:

          7. Hawkular の Web ページを開く

          1. hawkular-metrics のルートホスト名を確認します。
            1. 出力例:
          1. Web ブラウザを開き、以下の URL にアクセスし、SSL 証明書を受け入れます。
            1. notion image

          8. 負荷を生成するテストアプリケーションのデプロイ

          1. developer ユーザーとしてログインし、新規プロジェクト load を作成。
            1. hello-openshift コンテナイメージを使用してアプリケーションをデプロイ。
              1. レプリカ数を 9 にスケールアップ。
                1. アプリケーションを外部に公開。
                  1. httpd-tools をインストールし、Apache Bench で負荷テスト。

                    9. Heapster を使ったメトリクス確認

                    1. admin ユーザーでログインし、現在のノードメトリクスを取得。
                      1. 出力例:

                    10. Heapster の API を使ったメトリクス取得

                    1. node-metrics.sh スクリプトの内容を確認。
                      1. スクリプトを実行。

                        11. OpenShift Web コンソールでメトリクスを確認

                        1. Web ブラウザで https://master.lab.example.com にアクセスし、developer ユーザーでログイン。
                        1. load プロジェクトを開き、hello デプロイメントの詳細を確認。
                        notion image

                        12. クリーンアップ

                        テストプロジェクトを削除。
                        これで、メトリクスサブシステムの設定が完了しました! 🎉
                         
                        この章では、次のことを学びました:
                        • Red Hat OpenShift Container Platformは、クラスターノードとコンテナのパフォーマンスメトリクスを収集し、長期的に保存するオプションのメトリクスサブシステムを提供します。
                        • メトリクスサブシステムは、OpenShiftクラスタ内でコンテナとして実行される3つの主要コンポーネントで構成されています:
                          • Heapster は、各ノードで実行されているOpenShiftノードとコンテナからメトリクスを収集します。KubernetesのオートスケーラーはHeapsterを必要とします。
                          • Hawkular Metrics は、メトリクスを保存し、クエリ機能を提供します。OpenShiftウェブコンソールは、プロジェクトのパフォーマンスグラフを表示するためにHawkularを必要とします。
                          • Cassandra は、Hawkularがメトリクスを保存するために使用するデータベースです。
                        • HeapsterとHawkularメトリクスは、外部の監視システムと統合するためにREST APIを提供します。
                        • Heapster APIにアクセスして、ノードの現在のメモリ使用量、CPU使用量、その他のメトリクスを取得するには、OpenShiftマスターAPIプロキシを使用する必要があります。
                        • メトリクスサブシステムの構成には、Ansible変数を追加してインストーラープレイブックを実行するのが推奨されます。
                        • メトリクスサブシステムのサイズを決定するには、いくつかのパラメータ(各ポッドのCPUとメモリのリクエスト、各永続ボリュームの容量、各ポッドのレプリカ数など)が必要です。これらは、OpenShiftクラスタのノード数、期待されるポッド数、メトリクス保存期間、メトリクス収集の解像度に依存します。
                        • メトリクスサブシステムのインストールプレイブックは、OpenShiftの高度なインストール方法で使用されるAnsibleインベントリファイルを必要とします。同じプレイブックは、メトリクスサブシステムのアンインストールと再構成にも使用されます。
                        • インストールプレイブックを実行し、すべてのメトリクスサブシステムポッドが準備完了で実行されていることを確認した後、すべてのOpenShiftユーザーはHawkularのウェルカムページにアクセスしてそのTLS証明書を信頼する必要があります。これを行わないと、ウェブコンソールはパフォーマンスグラフを表示できません。
                        69- 第15章:メトリクスサブシステムのインストールと設定-3:メトリクスサブシステムのインストールの説明71- 第16章:OpenShiftの管理と監視-1:リソース要求と制限の説明
                        Loading...
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                        一个普通的干饭人🍚
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                        🎉 ブログへようこそ 🎉

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                        名前:みなみ独立事務所
                        性別:男
                        国籍:China
                        完全独学だけで基本情報をはじめ31個の資格を仕事をしながら合格。 現在はIT会社の技術担当や、ブログの執筆や学習支援などを手掛けています。 独学で合格できる学習法、勉強法、試験対策を配信します!

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