Dockerの永続ストレージの利用

学習目標

• コンテナの再起動を経てもアプリケーションデータを保持するための永続ストレージの利用方法。

• ホストディレクトリをコンテナのボリュームとして使用するための設定。

• コンテナ内でボリュームをマウントする方法。

永続的なストレージの準備

コンテナストレージの構造

• 実行中のコンテナは、ベースとなるコンテナイメージに新しいレイヤーを加え、このレイヤーがコンテナのストレージとなります。

• 初めてこのレイヤーはコンテナ内で唯一の読み書き可能なストレージとなり、作業用ファイル、一時ファイル、ログファイルなどがここに格納されます。これらは「揮発的」と見なされ、失われてもアプリケーションは問題なく動作します。

• コンテナストレージレイヤーは実行中のコンテナ専用であるため、別のコンテナを同じベースイメージから作成すると、新たな読み書き可能なレイヤーが作成されます。

1. コンテナのストレージは一時的

2. 永続的なデータ保存が必要な場合

3. ストレージの回収

• docker ps -a（停止したコンテナを一覧表示）

• docker rm <コンテナID>（コンテナとそのストレージを削除）

4. ホストディレクトリを使ってデータを永続化

例：MySQLコンテナでデータを永続化する手順

1. ホストディレクトリを作成:

2. 適切な権限を設定（コンテナのユーザーが書き込みできるように）:

3. SELinuxの設定（Red Hat系のOSで必要な設定）:

4. コンテナにホストディレクトリをマウント: これにより、ホストマシンの/var/dbfilesディレクトリがコンテナ内の/var/lib/mysqlにマウントされ、データベースのデータが永続的に保存されます。

まとめ

• コンテナのストレージは一時的であり、データが失われることがあります。

• ホストディレクトリを使ってデータを保存することで、コンテナ停止後もデータを保管できます。

• これを実現するためには、ホストディレクトリの権限や設定を適切に行うことが重要です。